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裸足より心地いい。ゑびす足袋さんに出会って

少し前、ゑびす足袋さんのお見立て会に行きました。

足袋のお見立て会。

それまでの私には、
足袋をそこまで丁寧に選ぶという発想自体が、
あまりなかったように思います。

会場では、まず足を測っていただきました。

足の長さだけではなく、幅も、
いくつかのポイントに分けて丁寧に。

そして、その寸法をもとに選んでくださった足袋を
履いてみました。

最初に思ったのは、

苦しくない!

そして、上から自分の足を見て、

すっきりしてる。

これにも驚きました。

それまで足袋を履いた自分の足は、
なんとなく、ぷくぷく、ぼってりして見えていました。

足袋って、そういうものなのだと思っていたのです。

そして何より、
いつもどこか窮屈でした。

ストレッチ素材の足袋を履いていたので、
一応、足には沿っている。

でも今思うと私は、

サイズの合わないものを、
伸びる生地で無理矢理合わせていた

のかもしれません。

だから、履いていると脱ぎたくなる。

これは足袋に限ったことではなく、
私はもともと靴下も、家に帰るとすぐ脱ぎたくなる人です。

暑い季節なら、なおさら。

ところが最近、
気がつけば私は、

一日中、足袋を履いています。

裸足より、心地いい

これが自分でも不思議なのです。

私は靴下が嫌いなのに、
足袋は履いていたい。

ぴったり足に合っているのに、
皮膚にぺっとりとまとわりつくような感じがしません。

皮膚と生地との間に、
ほんのわずかな空間があるような。

そこを風が通るような。

汗をかいたときにも、
その湿気が抜けていく感じが心地いい。

そして、

裸足より心地いい。

これは私にとって、
初めての感覚でした。

私は、フローリングを裸足で歩くのには
少し抵抗があります。

かといって、靴下は履きたくない。

もともと膝下が冷えやすく、
お風呂に入っても、

「膝から下は温まっていないなあ」

と感じることもよくありました。

夜も足は冷えている。

でも、靴下を履いて寝るのは嫌。

そんな、ちょっとしたジレンマが
ずっとありました。

それが足袋を履くようになって、

「あれ? これでいいんじゃない?」

と思い始めています。

夜も足袋なら履いていられる。

暑い日でも、それほど嫌ではない。

そして最近、
踵のガサつきも少ないような気がしています。

これはまだ、
足袋のおかげ、と言い切るつもりはありません。

ただ、

今の私の足は、とても心地いい。

それは確かです。

足が、大切にされていることを悦んでいる

足袋を履き始めてから、
何度か浮かんでくる感覚があります。

なんだか、

足が、大切にされていることを悦んでいる。

そんな感じがするのです。

白くて、美しい生地。

自分の足に合わせて選ばれた形。

足趾も、それぞれの場所にちゃんと収まっている。

鼻緒をつまむように足趾を使うときも、
以前より力を集める場所が
分かりやすいような気がします。

お見立て会では、
足袋が足のアーチを支えることや、
そこから全身へつながっていくお話も聞きました。

そのあたりは、
私はまだ自分の身体で観察している途中です。

だから今は、
何かが「変わった」と結論づけるより、

心地いい。

という、今の自分の感覚を
そのまま覚えておきたいと思っています。

足袋を洗うのも、好きになりました

そして、もうひとつ意外だったこと。

足袋を洗うのが、
私は結構好きみたいです。

水につけておいた足袋に、
固形石けんを塗りつける。

そして以前、
着物の襟などのしみ抜き用に買った馬毛のブラシを、
ガシッと握って、

洗面台の上で、
足袋の底をゴシゴシ。

これが、よく落ちる。

白い足袋の底が
だんだんきれいになっていくのを見るのが、
なんとも気持ちいいのです。

すすいだら、
ネットに入れて洗濯機へ入れることもあるし、
タオルに挟んで水分を取ることもあります。

そして干す前には、
お見立て会で教えていただいたように、

指先から踵までを伸ばすように、
しっかり、しっかり引っ張って形を整える。

このひと手間も、
私は嫌いではありません。

以前、
片づけコンサルタントのこんまりさんこと近藤麻理恵さんが、
靴の底を拭くことについてお話しされているのを知って、
私もやってみるようになりました。

靴の底をきれいに拭くと、
心の床まで拭き掃除したような、
なんともいえない気持ちよさがあります。

足袋の底を洗っていると、
ふと、その感覚を思い出します。

白い足袋の底についた汚れを、
自分の手できれいに落としていく。

暮らしの中で、
こういうところにちゃんと手をかけられることも、
私には心地いいようです。

雨の日にも、白足袋と下駄で

そして今日。

外は雨です。

なのに私は今、

白足袋を履いて、下駄でスタバにいます。

少し前の私なら、
たぶん考えられなかったと思います。

足袋は着物を着るときのもの。

汚したくないもの。

ちょっと窮屈なもの。

そんなところにあったはずなのに、

今は、

私の毎日の足を包んでくれるもの

になりつつあります。

これって、
私にとっては結構大きな変化です。

身体の使い方がどう変わったとか、
足のアーチがどうなったとか。

そういうことは、
まだ分かりません。

それはこれから、
自分の身体を眺めながら
ゆっくり観察していきたい。

今、確かに言えるのは、

足袋を履いている足が、
なんだかとても心地いいということ。

そして、

足袋は、私の足にとって
気持ちのいい「衣」なのかもしれない。

そんなことを思っています。

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