治療しながら癒されてる⁉️

2018年5月31日

 半年ほど前の話になってしまいますが、、、
東洋医学系物理療法学会42回学術大会に参加させていただきました。
  学術一辺倒でないこの学会、ユニークな視点から臨床に役立つ内容が多いことも特徴で、とても面白かったです。
  特に、教育講演で山口創先生の「皮膚感覚と脳ー触れることの意味を探るー」お話がとても興味深くて、ウキウキと聞いていました。
触れることから起こる癒やし効果について、解りやすく解説していただけたことは、とても貴重な経験となりました。
  その中でも、「オキシトシン」という脳内物質の、新たな作用と研究についてお話しいただいたのですが、
驚くべき知見をご披露いただきました。
オキシトシンは癒やされることで増える物質だそうです。
そこで、施術を受ける患者様と施術者の両方のオキシトシンを調べる研究をご紹介いただきました。
当然、患者様のオキシトシンが増えるであろうと予想されていたのですが、
結果は、患者様のオキシトシンは予想通り増えていたのですが、施術者のオキシトシンの方がより増加していたそうです。
相手のことを思いやる行為でオキシトシンが増えるのであろうとのご考察でした。
私達は、治療しながら癒やされているのです?!
なんて優しい人間の仕組みなのでしょうか爆笑
  実際、治療しておりますと身体は確実に疲労します。
腕や肩がパンパンになったり、帰宅して寝るしかないほど、クタクタになってしまうこともあります。
でも、身体が許す限り臨床していたいと思うのは、治療しながら癒やされているからなのかも知れませんね。
山口先生のお声も、お優しい癒やしのトーンで、心が温かくなったご講演でした。