課題図書!「考える膝」

2017年9月11日

最近の、我が家の課題図書音譜・・・

「考える膝」井原秀俊著 全日本病院出版会

ビイールパパが薦めてくれた本です。
まず、”膝が考える”と、擬人化して表現なさっていることから、著者先生の膝への深い思いを感じます。

本文から・・・
・・・我々が、膝伸筋、屈筋として論じている膝周囲筋は、ジャンプ・着地やランニング時の加速・減速といった目的動作筋というより、この様な動作を遂行するために身体の動揺を制御し平衡を維持する姿勢制御筋、身体支持筋として捉え直すべきである。
本文114ページより、一部抜粋させていただきました。
そして、閉鎖運動連鎖の中で訓練し、評価していかねばならない・・・と
また、113ページ
閉鎖運動連鎖のある条件下では、
ハムストリングスは、膝の伸展筋になる・・・と
身体を動かした時に、
どこに負荷が掛かるのか?予想が立つと、
治療するポイントを考える上でとても役に立ちます。
膝について考える時の、新たな視点を与えていただきました。
体重を支えて、蝶番の様に「折れ曲がる」”装置”から
自ら感じて、考えて、身体に尽くして働く「考える膝」として、捉え直す・・・
そうなると、鍼灸師として膝のために何ができるのでしょうか?

より感じやすく、
より考えやすく
より働きやすく、
メカノレセプターが働きやすく、
神経の求心路・遠心路の通り良く、
筋肉は働き易く、
どうすれば、膝はご機嫌でいてくれるのでしょうか?
今後の進化が楽しみです。ラブラブ
多関節運動連鎖・閉鎖運動連鎖 キーワードの時代ですね。