「見えない世界の視力」

前回の続きです。

ブラインドサッカー

武井壮さんの、

「見えない世界の視力」はあります!

という発言に、ピン‼と来ました。

 

ブラインドサッカーの選手達は、

この、見えない世界の視力を、

鍛えて、磨いて、競技を行っているという、

武井さんの感想でした。

 

「同じだ‼」

これ、鍼灸師の腕の磨き方と、

おんなじだ‼

と思ったのです。

 

身体の中も、見えない世界です。

見えない世界である身体の中を、

見たい‼

知りたい‼という想いから、

触診をするわけですが、

触診中、

手を通して、

見えない世界の視力で見ているのです。

つまり、

見えない世界の視力を、

鍛えて、磨いて、

身体の情報を得て、

鍼をしているのです。

 

例えば、

患者さんのお身体に、

手を触れたとき、

その手の下に、何があるのか、

皮膚の栄養具合、張り具合、

筋肉の発達具合、張り具合

関節の位置関係などを、

正確に感じ取り、

左右対称にあるパーツであれば、

左右を比較して、

動脈であれば拍動の大きさを確認したり・・・

そんなことを、見ています。

そして、鍼を入れる場所選びや、

状況の判断、

経過の観察に、

活かしています。

 

 

 

よく生身の身体の皮膚に、

マジックで骨や筋肉の書き込みをしている様子を見ますが、

実際の位置とはどうしたって違うし、

ちょっと動けばずれてしまうし、

無理があります。

見えない世界の視力を鍛えることにはならないのです。

 

 

現代医学の発達で、

様々な検査法・治療法が開発されました。

日々の臨床の中で、

上手くいくことばかりではありません。

「鍼灸師に出来ることは、、、

なんて少ないんだろう・・・トホホ」と、

いじけてしまいそうな時もありました。

そんな時、

いつも、ビイールパパに励まされてきました。

「諦めちゃいけない、

鍼灸師だから追求できる事がある。」と

追求した先に、

面白い世界が拡がっているのです。

 

ビイールママ、

この面白い世界を味わえて、

幸せだな〜って思っています。

 

でも、最近ちょっと停滞気味・・・

 

「見えない世界の視力」を、

もっともっと、鍛えたいと思っています。

 

鍼灸師にとっての、

見えない世界の視力を鍛えるとは、どういうことか?

具体的に何を見ているのか?

お勉強しながら、アウトプットすることが、

最強のお勉強方法だと聞きましたので、

少しずつレポートしてみたいと思います。

 

 

見えない世界の視力を鍛えることで、

自分の感覚に鋭敏になって、

自分に深く集中するようになります。

すると、自分の能力をより発揮できるようになる。

そして、豊かな循環を興すことが出来るようになる。

最終的に、それが、目指す世界です。