ダイアログ・イン・ザ・ダークへ行ってきました

アップしていなかった過去記事のご紹介です。

 

2017年8月末日でクローズとなってしまった神宮外苑の会場へ、

駆け込みで予約を取って、行って参りました。

 

以前から大変興味がありながら、なかなか行動できなかったビイールママ。

やっとギリギリで参加することが出来ました。

http://www.dialoginthedark.com

(この秋リニューアルオープンするそうです!)

 

「暗闇の中のテーマパーク」とも称されるダイアログ・イン・ザ・ダーク。

もともと、ドイツが発祥で世界各地で開催されていると聞きました。

全く完全な暗闇(目が”慣れて”うっすらと見える事が全くない)の空間に、

森、丸太の橋、山小屋、芝生、海辺、カフェなどがしつらえられていて、

視覚障害者であるアテンドさん一人のご案内で、

参加者数人とチームを組んで冒険する、

(←ビイールママの会では8人でした)

90分の体験です。

 

説明を受けて、白状を渡されて、

徐々に目を慣らしながら、

暗闇の世界に入っていきます。

視覚なしで行動するのも、白杖を使用するのも、

もちろん、初めてでした。

 

 

ただ歩く事が怖い。

足がすくむ中、白状や手の感触を頼りに、

少しずつ、情報を集めて行動する。

声を出さないと気付いてもらえない怖さに、気が遠くなる。

触って初めて、木だ、畳だ、すだれだ、と気付く。

それを、仲間に伝える。

共有する喜び。

少し、それを遠慮する気持ち。

などなど・・・

湧き出る感情を、

はっきりと認識しました。

 

そして、

チームで行動することで、

人と関わる、

人と人との接点を強く感じました。

 

子供の頃、

初めてのクラスメートと遠足に行った時のような、

そんな新鮮な感覚を覚えました。

 

ご一緒した8人の方々とは、

簡単な自己紹介から始まって、ニックネームで呼び始め、

はじめは、ぎこちなかったけど、

あっという間に距離を縮めて、

仲良くなりました。

全く面識のなかった、

つい20分前に初めて会った、

大の大人8人が、

あっという間に仲良くなるんですよ!?

普通の状況ではありえません。

 

 

カフェに座って、ジュースを飲んでいるとき、

誰かが、「このカフェは、広いんですか?」ってアテンドさんに質問しました。

そうだ、私も知りたかった!!! このカフェの全貌を。

 

そう、空間の認識を、

普段、全く視覚に頼っていることに気付きました。

 

暗闇の中では・・・

なんと言うか・・・

宇宙の中で、

8人の仲間といる 感覚なのです。

何の仕切りも、果ても、区切りもない、宇宙カフェ。みたいな。

とにかく、人が声のする場所で輝いているだけ。

でも、それが何だかとても嬉しかった。

 

日常、無意識に空間に合わせて、

つまり、外側に意識を向けて、行動していることを知りました。

空間を認識して、

この空間で自分がどの様に見られるか、ジャッジして、

帰属意識をもったり、優劣を感じたり、

勝手に劣等感や達成感や、喜びや幸福感まで、感じたりしてるけど。

あれ? それは、全くの勘違いかも?

 

始まる前に、ロビーに集まり始めた人たち(今回のお仲間)を観察して、

視覚で勝手に創り上げていた人のイメージや、

勝手すぎる評価は、

私にとって、全く意味が無いと知りました。

 

孤独を創り上げているのは、自分自身なんだって、

知りました。

 

ダイアログ・イン・ザ・ダークのダイアログとは、

自分自身との対話という意味も含まれているのですね。

 

 

 

宇宙カフェ

人がその場で輝いているだけ、

それが、ただただ嬉しかった体験は、

一生の宝物になりました。

私は、”人が好きなんだな~”って感じました。

きっと、みんなもそうなんだと勝手に思いました。

もっと、人を、自分を、ただ信じていいんだな・・・って。

 

 

参加者の感性をとても大事にして下さるアテンドさんや

スタッフの方々のご配慮は、素晴らしかったです。

本当に貴重な経験が出来ました。

特にアテンドさんは、

ディズニーランドのキャストばりに、

演出と案内をこなして下さり、

プロ中のプロとお見受けしました。

 

多分、何度行っても、その時の感性で新たな発見や感想を持てるのではないでしょうか?

今後も手軽に体験できるように、

身近な人に紹介できるように、

東京での常設を願っておりましたら、

この秋、東京にリニューアルオープンするそうです。

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

新鮮な体験をぜひ💞