足底筋の通電に挑戦2(*^▽^*)
昨日の続き、
ビイールママの覚え書きです。
ビイールパパに教えてもらいながらの、
はじめての足底筋の通電・・・
まずは、足底筋を確認
〔起始・経過〕大腿骨の外側上穎,膝関節包,とくに弓状膝窩靱帯から起こり,まもなく腱となり,長 い薄い腱は腓腹筋とヒラメ筋との間を下行する.
〔停止〕踵骨の内側に停止し,あるいは踵骨腱(アキレス腱)に至る.なお,下腿筋膜・足底筋膜にも停止する。
日本人体解剖学 上巻 南山堂 より一部抜粋
腓腹筋外側頭の一つ奥に存在していて・・・
大腿骨外側上果の後側 に起始して・・・
アキレス腱内側を通って、踵骨に停止する。
作用は・・・下腿三頭筋の作用を助ける
通電が成功すると、その特徴は
腓腹筋の収縮は無く、
アキレス腱の内側で細い線維が収縮している・・・
腓腹筋は収縮しないんだけど ”ぷるんぷるん” するんだよ。←ビイールパパ談
狙う刺入場所(第1方法)は、大腿骨外側上果の高さで、
総腓骨神経より内側で、 ←総腓骨神経を事前に触診で確認
脛骨神経より外側で、
直刺して大腿骨外側上果の後側に当てて、その少し外側。
この、神経を避ける必要があるのと、
表層ではないので手探り状態になることから、
ビイールママとしては難易度MAXでした。
失敗例
①総腓骨神経を刺激して、
前脛骨筋や腓骨筋に収縮が起こって、
足関節の背屈が起こってしまったり。
②脛骨神経が刺激されて、腓腹筋が大きく収縮してしまったり。
③L5領域の皮膚に、刺入の感覚が及んでしまったり。
途中、解剖学やアトラスの本達をiPadで拡大して見たり、
膝の模型見て、イメージしたりを繰り返し・・・
ビイールパパからの提案で刺入場所を変えてみることにしました。
第2方法:大腿二頭筋の内側から刺入する ←総腓骨神経に注意
この変更が良かった。
一本目で、成功しました。
刺入した途端、大きな攣縮が起こりました。
この時、ビイールママの頭の中では、
イメージが一つに繋がったような気がしました。
腓腹筋はホントに
お皿にのせたプリンみたいに
”ぷるんぷるん”してました。
ちなみに、
第3方法:大腿二頭筋と腸脛靭帯の間から刺入する というのもあるそうです。
ビイールママは、今回の撮影会で、思いがけず
膝の三次元イメージをブラッシュアップする事ができました。
悪戦苦闘しましたが、頭の中の膝のイメージが、
新しく鮮明に明るくなりました。
自分をブラッシュアップすることは、
「次はもっと良い治療ができるかもしれない」と、
希望を持つきっかけにもなります。
これが、即、明日の患者様に役立つわけではないけれど、
昨日までのビイールママとは明らかに違います。
これを繰り返して、少しずつ前に進んで行くんですよね。
人の身体を触る機会があるならば、三次元のイメージの精度を徐々に上げることはできると思います。
でも、鍼通電ほど、出来たか・出来なかったかで、フィードバックできる機会は無いように感じています。
足底筋や膝窩筋の通電は、まだその効果は未知ですが、
潜在的に適応する患者様は多いと思っています。
例えば・・・
(1)変形の程度はそれ程でもない膝OAの患者様の機能面の回復に対応したい時
⑵ROMは問題ないけど、屈曲時に膝の裏に物が挟まった感じがする患者様
⑶膝の手術後、治ってはいるんだけど、何となくぎこちなさを感じているアスリートの患者様
などなど・・・
そして、足底筋は二関節筋・・・
膝痛と共に、立位で踵骨が傾いてしまっている症例で確認したい筋肉ですが、
圧痛がわかりにくいので、鍼灸師のセンスが問われますね。
秋の一日、あ~~、楽しかった
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