背部痛に出会ったら
鍼の臨床現場では、背部痛を訴えられる患者様に出会うことは多いものです。
その時に、心がけたい事が今日の話題になりました。
ビイールパパは、
背部に症状があった内臓器系の病気をもった患者様を、
何人か経験しているそうです。
心臓 膵臓 胃 肝臓 胆嚢疾患 下部消化器・泌尿器
純粋な連関痛は背部に多いものですよね。
健康診断を、多くの人がうけている時代ですが、
医療機関の受診が全くなくて、
第一選択で鍼治療に来た患者様には、
当然内臓器系の症状が含まれている事を、
念頭に考えなければいけません。
ですが、基本的に、
連関痛であるかどうかの、判断基準はありません。
参考までに、心がけたいことを箇条書きにしてみました。
圧診点をみる。
安静時痛なのか動作時痛なのか。就寝時はどうか?
活動時痛 運動器に負荷がかかっていない状況でも症状があるのか?
愁訴部位付近の運動器に何らか負荷がかかっている状況ではないのに、
症状が存在する、または出現するか?
前胸部・側胸部も見る。
肋骨も触る。
肋骨に沿って丁寧に、圧痛点探し ←限局したものが出ている可能性がある。
愁訴部分に叩打をしてみる。
叩くときは叩く範囲を狭くするために、小指のMPで叩打してみる。
過去の連関痛症例では、おなかの中に響く感覚があるらしい。
叩打時の放散 が症状の再現のようになる。
起立筋は壁の内側から外側に向かって圧痛探し。
起立筋と直行する棘突起直側の圧痛 治療部位を決めるポイントになる。
局所療法的な考え方での治療において、
ベットサイドで再現が出来ない場合の可能性は、
①局所の問題ではない
か、又は、
②診察が甘いか 二つ出てきてしまうのですが、
いずれにしても、
ベットサイドで行う理学検査が、
答えを導き出せない状況の患者様もおられることは確かです。
治療対象にするかどうかは、患者様のご要望に応じて。
ビイールパパが経験した、ある患者様は・・・
慢性膵炎で、背中が痛いと来院されました。
近々、胆嚢をとる予定とのこと。
鍼通電療法をすることで、その背中の痛みが楽になる。←鎮痛効果は、持続しませんが。
状況が分かっている前提で、患者様のご希望により治療対象にした症例でした。
原因が不明である場合、
鍼の鎮痛効果で症状が軽くなり、
医療機関を受診する機会を逃す可能性もあるので、
注意を要します。
ビイールママの備忘録にまとめてみました。
シャンプー後のビイールです
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません