昔の話 ④整形外科・内科クリニック時代

昔の話です。

これまでの流れは、

昔の話 ①某有名経絡治療大家へ弟子入り

昔の話   ②研修生時代

昔の話   ③大学附属総合病院整形外科研修

 

大学研修生時代を終えて、

 

整形外科・内科クリニックに、

リハビリスタッフとして、

入りました。

 

「鍼も自由にやって良いよ」と、

言って頂いたので、

少し慣れてからは、

約8人/日ペースでしていました。

 

鍼が効きそうな患者様に、

こちらからアプローチして、

治療させてもらいます。

 

重症度の高い患者様はいないので、

予想する結果を出せます。

 

リハビリスタッフとして動きながらの、

鍼治療なので、

まぁ〜、忙しかった‼️

 

腰の牽引にご案内してセットして、

SSPのセットしてから、

 

鍼のブースのカーテン内で所見とって、

 

そーこーしてると、

ピッピッピッ🎵

ピッピッピッ🎵

って、タイマーが鳴るから、

腰の牽引が終わった方の器具を外して、

 

手を洗って、

鍼治療して、

パルスかける  ってな感じで、

 

グルグル、ぐるぐると💫

 

あっちこっちで鳴る

ピッピッピッ🎵

ピッピッピッ🎵

の音に呼ばれて、

走り回るのです。

 

忙しかったけど、

鍼治療の効果も出やすいし、

楽しかった‼️

 

思うように、やらせてくださった

クリニックの院長先生には、

本当に良くしていただきました。

 

 

このクリニックは、地域密着型の、

堅実なクリニックでした。

 

院長先生は二代目で、

今は、三代目が副院長をなさっています。

 

同じ医師、看護師の職でも、

いろんな人生があるんだなと感じていました。

 

地元密着で貢献して、雇用を生み出し、

健康を守る地域のリーダーである

現クリニック院長。

 

最先端を走り続け、

臨床と研究、教育に邁進する

大学附属病院勤務。

 

いずれにしても、医師の荷は重いものだなぁと、

感じます。

 

また、医療の役割の違いというのか、、、

 

リハビリに通ってくる患者さまは、

かなり固定した方々も多くて、

そうなると、患者さま同士の繋がりも出来て、

サークルのような雰囲気を、

自然と作り出していました。

 

リハビリ室なのか、

地域の公民館なのか、

わからなくなるよーな、、、

 

ご高齢の方が多かったので、

「ここで会って、

お互い生きてる確認してるんだ」

と、言ってる患者様もいました。

 

“リハビリに通うこと"

そのものが楽しみになっていたと思います。

 

通うことが、すでにリハビリにもなってました。

 

なので、

鍼治療を含め、どんな治療をするにしても、

求められているものが違うと感じました。

 

 

自分(患者様)を、

しっかりと受け入れてくれる安心感の中で、

日々をより良く過ごせるように、

少しずつ軌道修正したり、

補修したりと、

身体のメンテナンスをする場なのでした。

 

だから、

鍼の効果だけを求めているのでは無く、

そのクリニックの総合力として、

力を合わせた結果を導き出す事が、

理想なのでした。

鍼灸師としては、全てを背負わなくて良い、

少し気楽な感覚であったことも、

思い出します。

 

自分(患者様)を

しっかりと受け入れてくれる安心感の中で、

 

というのが、ポイントです。

このクリニックは、

この安心感を提供する事に優れていたと感じています。

 

 

院長・副院長や看護師さん、

リハビリスタッフ、

レントゲン技師さん、

 

すべてで、その場を作っていましたが、

そこは、やはり院長のリーダーシップが素晴らしかったと思います。

 

今の言葉で言うなら、

「患者様ファースト」

 

より良い効果を期待できる、

最先端の治療を提供することも、

「患者様ファースト」だし、

 

患者様に最大限寄り添うこと、

痛みや苦痛に耳を傾けて、

叶えられる望みは叶え、

兎に角、受け入れて、尽くすことも、

また、

「患者様ファースト」なのですね。

 

両方とも、

愛溢れる人間の「サービス」だと思うのですが、

 

当時の私は、

後者の価値が判らなかった。。。

 

幼い人間だったと思います。

 

 

今は、

私が、高齢になったら、

こんなクリニックの近くに住みたいと

思っています。

 

続きます